http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/07/23062.html
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などのコミュニティサイトに対する認定制度について、あらためて解説する文書を発表した。あわせて「警視庁がEMA認定サイトに対して、削除要請を行った」とする報道に対する今後の取り組みについても明らかにしている。
携帯アクセス「自動制限」開始 mixiはギリギリセーフ
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090131#1233409463
と、「ギリギリセーフ」であったはずのものが、
mixiで“出会い”コミュが大量削除 〜 健全化の一環で古参コミュも消失か
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090318#1237385169
という事態になり、「健全」と認定したほうが慌てている、という構図が、とんだお笑い種(ぐさ)ですね。
上のほうのエントリーで、
上記の記事で「コミュニケーション」と呼ばれている、いわゆるコミュニティ系のサイトは、コミュニティへの参加者(利用者)によって、刻一刻と様々な情報が大量に書き込まれて行くもので、いくら24時間、365日パトロールを行っても、常に、必ず違法な情報、有害な情報が存在するものです。18歳未満の青少年を本当にそういった情報から完全に遮断したいのであれば、その種のサイトに接すること自体を禁止すべきであり、「健全」サイトならアクセスできる、といった構造は、健全サイトなら安心、安全といった、間違った幻想を人々に抱かせかねず、危険なことだと思います。私は、そういった欺瞞的なスキームに加担しておらず、今後も加担するつもりはありませんが、その種のサイトに18歳未満を引っ張り込むため安心、安全を印象付けたいサイト運営者や、インターネット上で利権を求める一部の人々によって、上記のような「健全サイト」のみにアクセス可能という欺瞞的なスキームが作られつつあることに、危険性や疑問を感じずにはいられません。
と述べましたが、ミクシィなどにおける「出会い狩り」で削除されてしまったものが、本当に「違法」「有害」なものであったかどうかという問題とは別に、そもそも、こういったコミュニティサイトに健全とか不健全といったレッテルをはり、前者は安全、後者は危険といった安易な認定を行い、そういったレッテル、認定で多くの人々を惑わせる一方で、金はしっかり取り、問題が生じても何の責任も取らない(そもそも取れないと思いますが)というスキーム自体が、根本的に破たんしているのではないか、という視点が必要でしょう。
「裸の王様」に対して、王様は裸であると、きちんと指摘している人は誰か、ということを、この問題の中で考えてみるのも興味深いのではないかと思います。