500億ドル札を発行、「超ハイパー」インフレのジンバブエ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000003-cnn-int

ジンバブエにおける為替レートは9日現在、1米ドル(約90円)が250億ジンバブエ・ドル。500億ジンバブエ・ドルは約2米ドル相当で、パンが2個購入できる価値となる。
ムガベ大統領が長期の独裁政権を敷くジンバブエでは経済失政のつけで、年間インフレ率は約2億3000万%に達している。昨年7月に1000億ドル札が発行され、同8月に通貨を「10けた」切り下げているが、まったく効果はなかった。

歴史上、有名なインフレは、第一次世界大戦後のドイツでのものですが、ジンバブエのインフレは、それを上回る歴史的なものと言えそうです。100円が300億(!)ジンバブエ・ドルくらいになるようですから(と言っても、9日の為替レートですから今は既に変わっているでしょう)、1万円持って行くと、3兆ジンバブエ・ドルくらいになって、ちょっとした富豪気分が味わえるかもしれません。3兆ジンバブエ・ドルがあっても、パン120個しか買えませんが。
失敗した経済というものが行き着くところまで行ってしまった姿は、こういうものである、ということでしょう。そこで生きる人々の苦労には計り知れないものがあります。