<大相撲大麻疑惑>露出身3力士の解雇「適正な処置」…協会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080921-00000067-mai-spo

3人の元力士の主張、質問等については協会顧問の今野勝彦弁護士が「薬物使用は反社会的な行為で、害悪を広げる恐れがある。協会の信用、名誉を棄損しており、決して重い処分ではない」と説明した。

解雇処分が適正妥当なものかどうかを検討するに当たっては、

1 解雇の理由となった薬物使用について、適正な手続の下で的確に認定されたと言えるかどうか
2 解雇という処分が、重すぎて解雇権の濫用にあたらないかどうか
3 全体として、対象者に対し告知・聴聞の機会が与えられているかどうか

が問題になるように思われます。報道でしか事実関係がわかりませんが、採尿から検査に至る手続に特に瑕疵がない上、検査機関も信頼が置けるということになれば、裁判になってもその結論が覆るということは考えにくいでしょう。薬物を使用したという事実認定が覆らなければ、これだけ国民の不信、批判を招き、文部科学大臣ですら激怒しているような、国技に携わるものとしてあるまじき重大な不祥事として、解雇という処分が重すぎる、ということにはなりそうもありません。
また、3についても、詳細はわかりませんが、弁解する機会は与えられていたようであり、この点でも瑕疵があるとは思いにくいものがあります。
相撲協会の肩を持つわけではありませんが、現状では、相撲協会側に分があり、既に寄り切っている、という印象を強く受けます。