東大生に「親離れを」 入学式祝辞で安藤忠雄氏

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008041101000400.html

安藤さんは祝辞の中で「自己を確立しない限り独創心は生まれない」と強調。「自立した個人をつくるため親は子どもを切り、子は親から離れてほしい」と訴えた。
これに先立つ式辞で小宮山宏学長も「新入生の幼いころを思い返し感慨もひとしおと思うが、入学式は親離れをして独立し、自らの道を切り開く旅立ちの日。温かく見守ってほしい」と父母らに呼び掛けた。

この記事を読んで、自分が大学の入学式に臨んだときのことが思い出されました。安藤氏や小宮山学長には、「過保護」「親離れしていない」と言われるかもしれませんが、母親が広島から上京して、入学式に出席し、その前後で、東京での生活を始めるにあたり必要なものを買い揃えたりもしてくれました。当時は、気恥ずかしい、照れくさい気持ちのほうが強かったことを記憶していますが、今思い起こしてみると、その後は大学生活や司法試験の勉強等で、実家に帰省する機会もあまりなく、親と接する機会も減るばかりで、入学式当時のことは良い思い出になっています。
東大の新入生の方々も(東大生だけでなくすべての大学新入生も、ですが)、自分が今あるのは自分だけの力によるものではなく、自分を支え励ましてくれた多くの人々あってのことであることを十分認識し、謙虚さを忘れないようにしつつ、今後は自立した大人として社会に貢献し、自己実現を図れるよう、是非とも頑張ってほしいと思います。