<裁判員制度>「数年間延期を」新潟県弁護士会が決議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000102-mai-soci

決議は先月29日の弁護士会総会で会員41人が賛同する形で提案され、賛成多数で可決した。決議では「重大な負担と義務を課す制度で、国民の納得を得て法制化されるべきだ」とし、「世論調査でも8割が『裁判員になりたくない』と答えており、民主的討議を経ないまま制度が導入された」とも指摘した。
また、判決の誤りや冤(えん)罪の危険性▽重罰化の懸念−−などを指摘し、米、英国などの陪審裁判にならい、被告人に裁判員裁判を受ける選択権を認めるべきだと提言している。

私が、殺人、放火などの重大犯罪の嫌疑を受け、起訴され裁判を受けることになった場合、本当にやっていなくて無罪を主張するのであれば、職業裁判官による裁判を受けたい、と思うような気がします。逆に、本当はやっていて、一か八か無罪を主張するのであれば、裁判員による裁判を受け、パフォーマンスなどを駆使し、無罪を狙う、という手法に訴えるかもという気もします。
裁判員制度を一気に導入するのではなく、職業裁判官による裁判に、一般国民が参与員のような形で関与し、事実認定や量刑を決めるのは裁判官であるものの参与員は自由に意見を述べ、判決書に付記できる、といった制度をまず導入し、国民に刑事裁判への関与に慣れてもらった上で裁判員制度を導入する、といった方法もあったのではないか、と思います。
見直すべきではないか、延期すべきではないか、という議論を、頭ごなしに否定せず、真摯に検討する必要性を感じます。