無罪の市議ら、「見込み捜査」に憤り 選挙違反裁判

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200711220051.html

「真実が認められ、非常にうれしい。警察は、まるで作家のように自分たちのストーリーに押し込めようと、都合の悪いことを調書にせず隠した」と批判した。

公職選挙法の供応接待の案件は、現金供与のように秘密裏には行われにくく、関係者も多いので、立件しやすい面がありますが、そういった立件のしやすさが、会合の目的、趣旨等が立件になじまないのに筋を見誤って無理に立件することにもつながりやすく、一旦、捜査機関が立件してしまうと、ストーリー通りに、無理矢理、調書をとろうとするので、捜査が荒っぽいものになりがちであり、無罪も出やすくなる傾向があります。本件も、この種の案件のそういった問題点が満載されたものであったようです。
今後の選挙違反捜査の上で、多くの教訓を含んでいることは間違いないでしょう。