石見銀山遺跡の世界遺産登録「延期」を勧告

http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY200705120203.html

「登録延期」は4段階の評価のうち下から2番目で、推薦内容の大きな見直しの要求を意味する。文化庁によると、イコモスは、「東西の文明交流への多大な影響」「伝統的技術による銀生産を証明する考古学的遺跡としての価値」「銀鉱山の総体を表す文化的景観」などにつき、さらなる証明や調査研究の必要性を指摘している。

以前、この遺跡を見に行ったことがありますが(物好きと言えば物好きですが)、なかなかおもしろい、とは思ったものの、これが世界遺産になる、ということになると(その時点で既にそういう話は持ち上がっていました)、ちょっとどうかな、という印象を受けました。
銀を採掘していた「跡」ということもあり、特に人目を引く造形物もなく、何だか寂しいところだな、という感じで、その辺が、上記のように、「銀鉱山の総体を表す文化的景観」の要求につながっているのでしょう。
こういった指摘を受けたからと言って、後から新たに何かを作るわけにも行かず、今後の世界遺産登録はかなり厳しい状況ではないかと思います。