阪神支局襲撃事件から20年、遺族ら心境語る

http://www.asahi.com/national/update/0427/OSK200704270075.html

亡くなった小尻記者のご両親も、かなりお年を召されましたね。歳月の流れを感じます。

美樹さんは同志社大学法学部を卒業して朝日放送大阪市)に入社、スポーツ部に配属された。父とは異なるメディアでの仕事だが、「物事を伝えることで世の中の人のためになるよう力を尽くす、という根源は同じ。たくさんの人の意見に耳を傾け、考え、たくさんの人を笑顔にしたい」と話している。
京都府内でピアノ教師をする妻裕子さん(47)は娘の就職を喜びつつ、「社会人になった娘を主人に一目見せてあげられたら、どんなに喜んでくれたでしょう。そう思うと残念でなりません」と語った。

この事件については、以前、

「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件 (新潮文庫)

「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件 (新潮文庫)

を読み、警察が、何とか真相を解明し犯人を検挙できなかったものか、と思った記憶があります。
上記のような記事を読むと、あの事件がなければ、という思いや、立派に成長し志を継いで報道の世界で頑張ろうとしている娘さんの姿を故・小尻記者に見せてあげたかったという思い、真相を解明できなかった捜査当局に対する割り切れない思い等々が交錯し、この事件の背後に広く、深く広がる闇に対し、改めて強く引きつけられるものを感じます。
亡くなった小尻記者のご冥福をお祈りしたいと思います。