ニュースのその後

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070328#1175037962

等でコメントした事件ですが、少し前になりますが3月29日の朝日新聞朝刊「現場発」に、母親のことなどを取り上げた記事が出ていました。
記事によると、母親は、夫と別れ、亡くなった男児(当時2歳)を一人で育てたい、昼間は一緒に過ごしたい、という気持ちから、深夜勤務で時給が高いということもあって、男児を寝かせつけた後、午後10時から午前4時まで居酒屋で働いていた、とのことで、定期検診も欠かさず受けさせるなど、男児を愛情を持って育てていたようです。
遊び歩いていたわけではなく、3年ぶりのスノーボードに出かけることになり、テーブルに手作りのおにぎり、菓子パン、牛乳、イチゴを残して外出し、約17時間後に戻ってきたときには、火事で無惨な状態になっていたということです。
2歳にしかなっていない子供を残して外出した、という、その判断は不適切であったと言うしかありませんが、日頃から子供に愛情を持って接し、本当に久しぶりに遊びに出た、正にその時に、不運な事情も重なってこのような惨事になったことに、同情を禁じ得ませんでした。起訴猶予という処分は、妥当なものであったと思います。
救いのないドラマの結末を見た後のようで、重苦しい気分になりますが、亡くなった男児の冥福と、母親が1日も早く立ち直り前向きに生きて行けることを願わずにはいられません。