若年認知症「ピック病」で万引き 厚労省が調査

http://www.asahi.com/national/update/0225/TKY200702250273.html

脳の前頭葉と側頭葉の血流低下と萎縮で起きる認知症は「前頭側頭型」といわれ、うち8割が「ピック病」とされる。
アルツハイマー病のような記憶障害が、初期はあまりみられないものの、時に、周囲の状況を気遣わない行動や万引きが症状として出る人もいる。ただ、本人は善悪の判断がつかず、厚労省の若年認知症の研究班メンバーの宮永和夫・群馬県こころの健康センター所長によると、欧米でも万引きなどの軽犯罪がピック病の症状の一つとして報告されているという。

今日の朝日新聞朝刊の1面トップの記事でしたね。
被疑者や被告人から、「気がついたら万引きしていた。」といった供述が出ることがあり、従前は、「何を馬鹿なことを言っているんだ。」と一蹴されていましたが、今後は、こういった身体の不調ということも考慮したほうが良さそうです。
万引き以外でも、日常行動の中で異常が発生していなかったかどうか、本人だけでなく家族等から聞いてみる、ということが必要な場合もあるでしょう。