現代裁判官“浪花節”考

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060405/mng_____tokuho__000.shtml

私自身の感覚では、裁判官がいたずらに感情に走るのは望ましいとは思いませんし、裁判官の職責を離れて、個人的な感想、述懐といったものを不用意に口にすべきではない、と思います。
ただ、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060403#1144019485

でも述べた通り、裁判所が、広い意味での紛争解決という観点から、裁判所として、具体的な争点(ここでの「争点」は、結論を導く上での必要最小限度のものよりは広いものです)に関し、必要かつ合理的な範囲内で見解を明示することは、望ましいことであり、そういうものを「蛇足」とは思いません。
以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041101#1099242968

で、刑事裁判に関する、故・伊達秋雄氏の述懐を紹介したことがありますが、良くも悪くも裁判官の人間味が出るところに、刑事裁判の特徴があるということは言える気がします。