パウエル・ドクトリン

今日の日経朝刊で、前の米国国務長官であるコリン・パウエル氏が、「私の苦笑い」という欄で、昔の失敗談(勤務中に持っていたけん銃を紛失)を語り、その失敗をその後も常に忘れたことがなかったことが紹介されていました。
そのことも興味深かったのですが、氏の、

1 圧倒的な戦力
2 明確な戦略目標
3 確かな国民の支持

がある場合のみ、武力行使に踏み切るという「パウエル・ドクトリン」も紹介されていて、非常に強い共感を覚えました。
これだけの条件がそろわなければ武力行使に踏み切らない、というドクトリンを持っていれば、極力、武力行使を避け他の手段で紛争を解決する、ということになると思われますし、やむをえず武力行使に踏み切る場合であっても、これだけの条件がそろえば、まず敗れることはないでしょう。
日本の場合、紛争解決の手段として武力を行使することが禁じられており、このドクトリンをそのまま使うことはできませんが、参考にはなるのではないかと強く感じました。