核廃絶の志継承こそ責務 「過ち繰り返さぬ」と誓う 国境・世代超え5万5千人

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5年連続の参列となる小泉純一郎首相に加え、衆参両院議長、最高裁長官の「三権の長」が10年ぶりにそろってあいさつ。小泉首相は「在外被爆者への支援を含め、援護施策の推進に努力する」と述べた。

なぜ、暇でもない人々が、上記のように、わざわざ広島へ行って式典に参列しているのか、下記の高野連関係者は、よく考えてみたほうが良いでしょうね。
私の家族や親類で、原爆により直接亡くなった人はいませんが、父方の祖父(当時、旧制中学の教師)は、原爆投下直後、被災者を捜すなどして広島市内にいたことによる第二次被爆による後遺症で、また、母方の祖父(当時の電電公社職員)も、同様の原因で、いずれも、その後数年内に亡くなっています。
日本の裁判所に言わせると、「戦災による被害は国民が等しく受忍すべきもの」といった、冷たい言い方になりますが、広島は、原爆により市内の広範囲を徹底的に焼き尽くされて、一家全滅とか、孤児続出といった、悲惨な事例が続出しました。こういった悲惨な状況は、広島だけでなく、原爆が投下された長崎、大空襲の被害を受けた東京、その他の様々な地域で生じており、また、国外においても、中国東北部におけるソ連侵攻に伴う残留孤児の悲劇など、筆舌に尽くしがたい悲惨な事態が生じています。
私は、しがない弁護士でしかなく、世界平和のためにできることは何もありませんが、強く感じることは、上記のような悲惨な歴史を国民一人一人が記憶や脳裏に刻んでおくこと、日本が間違った方向に進もうとした場合は、そういった教訓に基づき私利私欲を捨て国民の総力を結集して徹底的に阻止すること、今なお強大なものがある日本の国力を世界平和のために活用すること、を、今後とも真剣に考える必要があるということです。