落合監督退任:勝利至上主義に限界 観客減、球団内部不満

http://mainichi.jp/select/today/news/20110923k0000m050142000c.html

落合監督は「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、勝利至上主義に徹してきた。07年の日本シリーズでは、八回まで完全試合の快投を演じていた山井に代え、九回から抑えの岩瀬に交代したこともあった。選手のけがも隠すなど、徹底した情報管理を敷き、シーズン終了後恒例のファン感謝デーにも顔を出さない姿勢に対し、営業部門など球団内の不満は積もっていった。
落合政権の長期化とともに、勝つだけではファンもついてこなくなった。05年の実数発表以降、観客動員数は08年の約243万人をピークに、10年は219万人と減らし、今季も微減の見込みだという。

落合監督になってからのドラゴンズは、好成績を残しているのに、なぜ退任?と思っていたのですが、この記事を読んで、その背景が理解できました。
「勝利至上主義」というものが、観客減につながっているのかどうか、疑問はありますが、かつての巨人V9時代には何ら疑問を持たれなかったような野球の在り方に、不満が持たれ監督交代につながるところに、世の中や人の意識が変わってきているということを感じます。
力があれば、結果を残せば、黙って怖い顔をしていても人は評価してくれるというのは1つの考え方で、間違っているわけではないとは思いますが、今の時代、それだけではなく、時にはにこっと笑いながら自分自身について語ったり理解を求める、といったことも必要ではあるような気がします。一つの生き方で最後まで全うするというのが難しい時代になっているということも言えそうです。そういったことを、いろいろと考えさせられる落合監督の退任でした。

2011年09月22日のツイート

こんなものは要らないっ!野田首相がゴリ押し「超豪華公務員住宅」建設ラッシュ

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20530

臨海副都心にほど近い36階建てのタワーマンション東京メトロ有楽町線豊洲駅まで徒歩10分という絶好のロケーションに、月々2万円以下の超格安家賃で住める人たちが、日本に存在する。物件名は「東雲住宅」(江東区)。141億6000万円余の血税を投じて建設され、今年1月から入居が開始された総戸数900戸の国家公務員住宅である。

私は、新任検事当時の小菅(東京拘置所のそば)、徳島、名古屋、東京(中野区)と、通算で9年ほど公務員住宅に住みましたが、いずれも、エレベーターのない、5階建ての、かなり築年数がたった、ぼろい建物で、水周りも古くて、家賃は安かったものの、満足度はかなり低かったことが思い出されます。それはともかく、この記事で取り上げられている、東雲住宅をはじめとする国家公務員住宅を見ていると、今時、こんな豪華なところに何様が住んでいるんだと、憤る国民の気持ちはよくわかりますね。
国家公務員でも、全国的な転勤を繰り返す人は、全体の中ではごく一部で、そういった人々も、民間の会社等でやっているように、家賃の半額程度を補助する、といった方法によることで、公務員住宅が必要、という人はさらにごく一部(緊急事態のため職場のすぐ近くに住む必要があるなど)になるでしょう。こういった、豪華な公務員住宅に、格安な家賃で職員を住まわせるのは、本質的に、手厚すぎる、過剰な福利厚生であることや、その原資は税金であることを、国民は十分認識するべきでしょう。
住宅事情が悪く、公務員給与が民間よりも悪くて、公務員宿舎が必要であった時代のまま、漫然とこのような状態を続け無駄な税金を垂れ流すことは、速やかにやめるべきだと思います。必要最小限の施設を設置するにとどめ、職員の住宅確保については、各自の事情に応じて手当を出すなどすることで、余計な出費を抑えつつ、実情に応じた対応が可能でしょう。