落合監督退任:勝利至上主義に限界 観客減、球団内部不満

http://mainichi.jp/select/today/news/20110923k0000m050142000c.html

落合監督は「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、勝利至上主義に徹してきた。07年の日本シリーズでは、八回まで完全試合の快投を演じていた山井に代え、九回から抑えの岩瀬に交代したこともあった。選手のけがも隠すなど、徹底した情報管理を敷き、シーズン終了後恒例のファン感謝デーにも顔を出さない姿勢に対し、営業部門など球団内の不満は積もっていった。
落合政権の長期化とともに、勝つだけではファンもついてこなくなった。05年の実数発表以降、観客動員数は08年の約243万人をピークに、10年は219万人と減らし、今季も微減の見込みだという。

落合監督になってからのドラゴンズは、好成績を残しているのに、なぜ退任?と思っていたのですが、この記事を読んで、その背景が理解できました。
「勝利至上主義」というものが、観客減につながっているのかどうか、疑問はありますが、かつての巨人V9時代には何ら疑問を持たれなかったような野球の在り方に、不満が持たれ監督交代につながるところに、世の中や人の意識が変わってきているということを感じます。
力があれば、結果を残せば、黙って怖い顔をしていても人は評価してくれるというのは1つの考え方で、間違っているわけではないとは思いますが、今の時代、それだけではなく、時にはにこっと笑いながら自分自身について語ったり理解を求める、といったことも必要ではあるような気がします。一つの生き方で最後まで全うするというのが難しい時代になっているということも言えそうです。そういったことを、いろいろと考えさせられる落合監督の退任でした。