包丁で部下脅迫も 福岡地検・高検、不祥事で33人処分

http://www.asahi.com/national/update/1018/030.html

けしからん話なので、再度取り上げます。
コメントでも指摘がありましたが、一般人が同種事件を起こすと・・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041014-00000008-nara-l29

即、逮捕です。勾留も避けられないでしょう。なんだかんだ言われて、勾留延長もされて、多分、20日間、目一杯勾留されます。弁護人が在宅捜査を求めても、「被害者に働きかけるなど、罪証隠滅の恐れがある」などと言われて、釈放は、ほぼ無理です。示談して、なんとか罰金で済む、といったところで、起訴猶予など、とんでもない話です。
ところが、これが検察庁の職員になると・・・

開示結果によると、03年2月20日午前11時半ごろ、福岡市中央区舞鶴2丁目の地検庁舎内で、上司が部下の職員に対し、「態度が悪い」として、その場にあった刃渡り約17センチの出刃包丁と同約16センチの洋包丁を見せて「ぶっ殺すぞ」と脅したという。地検は暴力法違反の疑いで調べたが、上司を起訴猶予にした。銃刀法違反容疑では調べていないという。上司は同3月27日付で減給1カ月(5分の1)の懲戒処分を受けた。

検察庁の職員なら、同じ事やっても、逮捕も勾留もされない、刑事処分は起訴猶予、懲戒処分も1か月の減給、では、あまりにも通常の取扱いに比べて不公平すぎるでしょう。

地検の木村敏文・次席検事は、起訴猶予としたことや公表しなかった理由について「偶発的な面もあり、被害者も処罰を望んでいない。職務上の行為ではなく、公表基準に当たらないと判断した」としている。

では、今後、日本全国で同種事件が起きても、逮捕、勾留はせず、偶発的で被害者が処分を望んでいなかったら、全部起訴猶予にしましょうね。
検察庁の中で殺人事件があっても、職務上の行為でなければ公表しないんですか。包丁見せて脅迫すれば、これほど立派な犯罪はないと思いますけどね、それも、犯行場所が検察庁の庁舎内で。
治安が悪化していると嘆いたり、求刑基準引き上げたりする前に、まず、「検察庁内の」治安を維持し、国民から指弾を受けないように、身内にこそ厳しく対処すべきでしょう。

未決勾留者の処遇改善へ新法を 日弁連部会が方針

http://www.asahi.com/national/update/1019/005.html

これに際して日弁連の部会も、未決勾留者の取り調べ時間の制限や、弁護士による接見機会の拡大、電話やFAXの使用などの処遇改善を優先することにした。

電子メールの使用、というのを、なぜ入れないんでしょう?電子メールが使用できれば、利便性が高まりますし、記録として残るので罪証隠滅等も困難でしょう。送信前の、拘置所当局等による内容確認(現在は「紙」ベースで行われているのでかなりの手間暇がかかっています)も、容易になると思います。

虚偽報告は故意でない 国交省聴取に西武鉄道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041018-00000230-kyodo-soci

「コクドの指示に従っていればいいということで、追及することもなく淡々と続いてきて、問題を発見できなかった。お粗末で恥ずかしい」と答えたという。

問題を発見できなかった、で済むはずがないでしょう。こういった見え透いた言い訳が通用するはずがないということを頭に叩き込みながら、洗面用具や衣類なども用意して、来るべき日に備えておいたほうが良いでしょう。

監修料名目、社保庁職員らに1億円 贈賄業者側から

http://www.asahi.com/national/update/1019/011.html

要するに、組織ぐるみで業者にたかって、甘い汁を吸い続けていたということでしょう。
こういう腐りきった組織は、さっさと解体すべきですね。そもそも、社会保険庁が行っている業務は、全面的に民間企業に委託してしまえば良いと思います。そうすれば、無駄な経費もかからないし、こういう不祥事も激減するでしょう。

「ヒラメ裁判官」いらない 最高裁長官、新任に訓示

http://www.asahi.com/national/update/1019/001.html

この日、辞令を受けた裁判官は108人。職業裁判官出身で民事裁判を多く担当してきた町田長官は「上級審の動向や裁判長の顔色ばかりうかがう『ヒラメ裁判官』がいると言われる。私はそんな人はいないと思うが、少なくとも全く歓迎していない」と語りかけた。「みなさんはなぜ裁判官になろうと思ったか。何物にもとらわれず、自分の信念が貫ける仕事だと思ったからではないか」
 また、異分野の人と積極的に交わり、コミュニケーションの力を磨くことも求めた。

裁判所の上層部が、相当危機感を持っているんでしょうね。法曹は、人として優秀でないと、誰もついてこないし誰も話をきいてくれないので、狭い世界に閉じこもった、小役人みたいな裁判官はいらない、ということなんでしょう。
最高裁長官も、こう言って下さっているんだから、判事補になったからと言って、慌ててブログやHPを辞める必要はないでしょう。
松尾検事総長は、新任検事にどういう訓辞をしたんでしょう?

情けないCEO

いくら○○が管理を強化しようと、○○支店や○○支店の行動がどれほど同社の基準から逸脱していようと、一線を越えてしまう人間は必ず一部はいるものだ

これ、どこのCEOの言葉でしょう?トップがこんなことを言っているようでは、コンプライアンスは徹底できないでしょう。○○のところに順に、

「シティ」「ロンドン」「東京」

と入れてください。そうです、今週号の日経ビジネスのビジネスウイーク配信記事「野心的な企業文化が仇に 不祥事続くシティグループ」に出ていた、シティのCEOであるチャールズ・プリンス氏の言葉です(社員宛のメッセージでこのように述べているとのことで、信じがたいですね)。