皇族確保2案で中間整理 有識者会議、具体策研究へ

皇族確保2案で中間整理 有識者会議、具体策研究へ(共同通信) - Yahoo!ニュース

皇族確保策に関し、女性皇族の婚姻後の皇籍維持と、旧宮家旧皇族)の男系男子子孫と現皇族による養子縁組の2案を軸とした「今後の整理の方向性」をまとめた。

あくまで男系を貫徹するかどうかは、正しいとか正しくないという問題ではなく、従来の伝統を維持するかどうかということですが、重要なのは、現状では、いずれ男系天皇を維持できなくなる可能性が高いということでしょう。

「家」を維持するためには、血縁者を途切れなく生み出していく必要があり、だからこそ、江戸期までは側室制度があり、それによって家が維持されていました。そのような制度があっても血縁が続かないこともあり、家の維持には多大な苦労が伴っていたものでした。

現在において、皇室に側室制度を導入することは、倫理観や国民感情から不可能であり、そうであっても男系天皇を維持するのであれば、男系の宮家を、少なくとも10家程度は維持しておく必要があるでしょう。その意味で、敗戦後に臣籍に降下した旧宮家を皇族に復帰させる、あるいは上記の記事にあるように男系男子を養子縁組することで皇族にするというのは、1つの有力な方法ではあると思います。

女系天皇を認めるとしても、皇統を継承できる有資格者をもっと増やしておく必要はあります。

万世一系天皇家を、今後、いかに維持するかという重大な問題であり、いたずらに問題を先送りせず、国民感情にも幅広く耳を傾けながら速やかに結論を出していく必要があると思います。