「やってはいけない不動産投資」

 

やってはいけない不動産投資 (朝日新書)

やってはいけない不動産投資 (朝日新書)

 

 スルガ銀行による放漫、不正融資が世間を騒がせたことは、まだ記憶に新しいところですが、その問題を取材していた記者によるもので、その問題を中心としつつ、不動産業界の暗部がかなり強烈に紹介されています。

読んで感じたのは、騙すほう、騙されるほうでは、もちろん騙すほうが悪い一方で、騙されるほうも、特に不動産のような高額のものを取り扱う以上、必要な知識を入れておくべきであり、他人任せにしてしまうのはかなり問題があると思いました。

なかなかわかりにくい面はあるものの、わからないものには投資しない、というのも、一つの重要な見識、判断でしょう。

著者の取材に基づいて、具体例が次々と紹介されていて、特に不動産投資をしている人、しようとしている人にとっては有益な一冊だと思います。