GoogleのMotorola買収 その“勝ち組”と“負け組”

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/16/news049.html

AndroidソフトウェアでGoogleと提携関係にある携帯端末メーカー大手各社は、今回の買収を歓迎するとのコメントを正式に発表している。ただし一部のアナリストは、その本音については疑問視している。なぜなら今後、Androidを推進しようという各社の取り組みは直接の競争相手を利することになりかねないからだ。
Googleは基本的にはMotorola最恵国待遇を与えることになる」とJ. Gold Associatesのアナリスト兼コンサルタントのジャック・ゴールド氏は指摘する。

この買収が、各方面にどのような影響を与えるかについて、1つの見方を示した記事で、今後を考える上で参考になりますね。
Androidは、AppleiOSとは異なり、開かれた性格を持つものですから、Googleが特定の企業と緊密な関係を持つことは、そういったオープンな性格を阻害することにもなりかねません。今後、おそらく、Googleは、そういった点を考慮し、既に報道されているように、MotorolaGoogleと一体化させることはせず、独立性を維持して運営しようとすると思われますが、競合する他社としては、Motorolaの優位性を常に感じることになるのは確実で、次第にぎくしゃくとしてきて、Androidの隆盛に水を差すということになる危険性は大いにありそうです。
Googleとしては、そういったリスクを冒しても、Motorolaを傘下に収めることで、持てる豊富な特許、技術力を思う存分使える立場に立ったことになり、そのメリットは、デメリットや巨額の投資を差し引いても、十分なものであると考えたのでしょう。今後、Android陣営に対するAppleによる攻勢はますます強まることが予想されますが、MotorolaGoogle直轄とすることで、Appleに対抗するコアな存在とする、ということも、視野に入っているのではないかと思います。
私自身は、現在、Motorola Xoomを使っていて、かなり満足していますが、今後のMotorolaを、大きな期待を持ちつつ見守りたいと考えています。