「被爆電車」当時の姿に復元 8月まで広島の街走る

http://digital.asahi.com/articles/ASH6D3WJ4H6DPTIL00C.html

広電の路面電車は計93編成(150両)で、このうち被爆電車は3両。「651号」「652号」の2両が補修を重ねながら現役で走ってきたが、車体は戦時中と異なる緑とクリーム色だった。今回、2006年から車庫で眠っていた「653号」の車体を当時と同じ灰色と青色に塗り直し、走行できるようにメンテナンスした。3両とも、窓の枠や足元の床は木製だ。

私は、昭和50年代の半ば過ぎまで、通学などで広島電鉄の電車によく乗っていましたが、当時は、まだ昭和20年以前に製造された車両が、ごく普通に走行していて、車両内にあるマークで昭和18年、19年といった製造年が表示された車両に乗り合わせると、この電車は終戦前から走っていたのだなと何とも言えない感慨が生じていたことが思い出されます。その当時で、既にかなり年季が入っていて、木製の床はささくれだった感じで、そもそも戦後の車両に比べて小ぶりで、歴史を感じさせるものであったことが思い出されます。
こうして、当時の姿に復元された電車が広島の街を走り、今の時代へと貴重なメッセージを発してもらいたいと、しみじみと感じるものがあります。