http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141020-00007797-wsj-bus_all
アップルは宣伝用資料の中で、新型iPadに内蔵型のSIMカードを搭載し、ユーザーがいつでも通信会社を選べるようにすることを明らかにした。対応するのはAT&T、スプリント、Tモバイルで、ベライゾン・コミュニケーションズは今のところ加わっていない。
多くのテクノロジーブロガーがこれに気付き、将来的にはスマートフォンにもSIMカードが内蔵されて、特定の通信会社に縛られる必要がなくなるとの見方を示し始めた。
かつてのiモード全盛時代のNTTドコモはその典型だと思いますが、通信を支配する者がコンテンツ、端末を支配する、という構造が、今や大きく変化して、端末を支配する者(アップル)が通信を従属させて、ということになりつつあるということでしょうね。
利用者にとっては、上記の記事で紹介されているような仕組みは、自分に最適な通信を状況に応じ柔軟に選べて利便性が高くなることは確実でしょう。これが世界的に可能になれば、現在のように、海外で、割高なローミング料金を支払ったりその国のプリペイドsimをいちいち購入して差し替えるといった手間が省けることになり、国内外でシームレスに通信することが可能になります。そうなれば、従来の通信会社の収益構造も大きく変化する可能性が高く、勢力地図や力関係が激変する可能性も出てくるのではないかと思います。
iPhone、iPadという、世界的に爆発的に売れる、怪物のような製品が、自らを軸として、従来の構造を大変革する、それを象徴する動きという印象を受けるものがあります。
この流れの、日本への波及状況(あるいは抵抗が強くて波及しにくい状況)には注視したいと思っています。