今日は成人の日ですが、そういえば自分がどのような成人の日を迎えたのか、ちょっと思い出していました。
現在は、学齢で成人式を行うようになっているようですが(前年の4月2日からその年の4月1日生まれの人)、私の頃は、「前年の成人の日の翌日からその年の成人の日までに誕生日を迎えた人」が対象になっていたと思います。私は1964年3月生まれなので、1985年(昭和60年)1月の、当時は15日が成人の日でしたから、成人式もその日に出席する対象者になっていました。
しかし、その当時は、その年の5月に行われる司法試験択一試験を初めて(大学3年生時に)受験しようとしていてその準備で忙しく、また、大学の学年末試験も行われている頃で、郷里の広島へ帰省して成人式に出席する余裕が(精神的な面も含め)なく、結局、成人式には出ませんでした。親が、後から記念品をもらってきてくれたような記憶もありますが、それもどこかに行ってしまって、何であったかも覚えていません。その年の8月に、日航ジャンボ機墜落事故が起きるのですが、1月には、当然、そのようなことが起きるとは夢にも思っていませんでした。私自身は、その年の択一試験に初回受験で合格し論文試験には不合格になったものの、この年は翌年の最終合格へ向けて大きく歩み出すことになりますが、それも1月にはまだ予想できていませんでした。
当時の、回数制限も何もない、無制限一本勝負で自分よりもはるかに勉強期間が長い多数の人々も含め2万数千名が受験し500名程度しか最終合格できない司法試験へ関心が集中していて、成人の日を迎えてうれしい、楽しいという気分はまったくありませんでした。今振り返ると、帰省して成人式に出席しその姿を親に見せてあげればよかった、という気がしますが、すべては過ぎ去った遥かな過去のこととなっています。
新成人になった人々には、今後の自分の人生へ向けて新たな決意、希望を持つ日にしてもらいたいと思いますし、ここまで成長できるにあたっては、家族や周囲の人々の指導、協力があってのことですから、そういうことへの感謝の気持ちを忘れないようにしてほしいと思います。身近な、いつもは感謝の気持ちをなかなか伝えにくい人に、一言でも感謝の気持ちを伝えれば喜んでくれるでしょう。
自分自身の、わびしい、寂しい成人の日を思い出しながら、できるだけ多くの新成人にとって、この日が明るく楽しい日であれと思わずにはいられません。