http://www.j-cast.com/2013/11/14188993.html?p=all
ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」では、主筆の藤倉善郎氏が
「オウム真理教全盛の頃は、宗教学者や文化人や一部メディアがオウムをヨイショして、後で"おいおい"ってことになったわけです。
先週金曜日夜のテレビ朝日系・報道ステーションで私のインタビューVTRが出た際に、オウム真理教の捜査に従事したと紹介されていましたが、昭和の終わりから平成7年の地下鉄サリン事件当時までのオウム真理教の歩みは、捜査に携わっていましたから、一通り把握していました。
この教団は、メディアや著名人の利用が、今では当たり前のようになっていますが、当時は先駆的に巧みな面があり、うまく取り込むことで、知名度や評価を高めることにつなげて、布教や信者の獲得にも役立てていました。その結果、どのようなことが起きたかは周知の通りです。
既に教義、組織など様々な面で確立している伝統ある宗教とは違い、新興宗教にはなかなかわからないことがあります。だから駄目だ、と決めつけるのも正しいとは思えませんが(伝統ある宗教もも最初は新興宗教であったわけで)、著名人等が広告宣伝に一役買うことで、そうした見えにくい、ブラックな、時には違法、不当な部分の片棒を担いでしまうリスクがあるということは、知名度や影響力のある人ほど十分にわきまえておく必要があるでしょう。事情が把握できないのであれば、一定の距離を置いて広告宣伝に安易に加担しないというのも、1つの見識です。
そういったことも、オウム真理教による一連の事件から導き出される教訓であるはず、あるべき、ということを感じます。