【ソフトB】斉藤和巳 涙の復帰断念会見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130729-00000020-nksports-base

右肩を2度手術し、07年を最後に6シーズン登板機会がなく、リハビリを続けてきた。10年限りで支配下登録を外れ、11年からリハビリ担当コーチの肩書で、現役復帰を目指していた。
ヤフオクドームで会見した斉藤コーチは「手術を受けるにあたり、1軍で投げるだけじゃなく、1軍の戦力になるというのが、決断の大きな要因だった。今月に入って、そのイメージができなくなっていた。そのイメージを持てないなら、ここでけじめをつけるのが一番と決めた」と涙ぐみながら語った。

この記事を読んで、私自身が検察庁を辞めた時のことを、ちょっと思い出しました。誰にも見送られることなく、両手に私物を入れた紙袋を持って、千葉地検の建物を出て少し歩き、あー、終わったなと思いながら振り返った時の建物の様子が、今でも思い出されます。1つのことに、組織に全力を傾注してきたものが、そこから身を引くときの寂しさ、空しさといったことは、経験したものでないとわかりにくいでしょう。
ただ、1つのことが終わる時、それは新たな始まりになることもあります。私は、しがない弁護士として細々と生きる裏道、細道へ入ってしまいましたが、斉藤氏は、現役時代の実績、経験を生かして、指導者、評論家、解説者として大きく飛躍する、新たなスタートを是非切ってほしいと思います。