納骨堂、ハイテクの時代 スピード墓参に倉庫の技術

http://digital.asahi.com/articles/NGY201211050005.html

スピード墓参りを可能にしたのは、トヨタ自動車グループの豊田自動織機の技術。墓石の裏側に控えるのは、高さ約10メートルもの遺骨箱の棚。クレーンが当該者の遺骨箱を棚から取り出してベルトコンベヤーで搬送し、墓石に組み込む仕掛けだ。
大量の自動車部品を狭い場所で保管し、効率的に仕分けする「自動倉庫」の技術を応用した。

死後をどうする(あの世へ逝く自分、より、現世に残ってしまったもの)、というのは、なかなか悩ましい問題ですが、上記のようなシステムはよくできているなと感心はするものの、死後の自分の遺骨が、ベルトコンベヤーに乗って出たり入ったりし続ける、というのも、何だかなー、という気はしますね(人それぞれの考え方の問題ですから、こうしたシステムを利用することにケチをつけているわけではありません)。
後世にまで名を残すような、ごく限られた人以外は、こうしてベルトコンベヤーに乗ってぐるぐる動き回っていても、長い年月が経過する中で、納骨堂の料金を払う人もいなくなり、無縁仏になって片付けられてしまうことになるのは確実でしょう。何だか寂しい話ではあります。
私自身は、自分が死んだ時点で、自分に関する物は、生きている人に負担をかけないよう、基本的に、この世からきれいさっぱりと消え去らせるのが適当であると考えていて、遺骨も、火葬にした後にそのままどこかへ捨ててもらうとか、海か山に散骨してもらう、といった方法を考えています。
死は、誰にも確実にやってきますから、寂しいことではありますが、こういったことも考えておく必要はあるでしょう。