「官兵衛」いざ出陣/大河ドラマ決定に沸く

http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001210110005

豊臣秀吉の軍師として活躍した姫路ゆかりの戦国武将、黒田官兵衛が2014年のNHK大河ドラマになることが10日発表された。大河ドラマの誘致に奔走してきた姫路市や民間団体など関係者は喜びと歓迎ムード一色に包まれた。

豊臣秀吉の、初期の軍師は竹中半兵衛とされていますが、史実としては不明な点が多いのではないかと思います。史実上も秀吉の軍師であることが明らかなのは黒田官兵衛で、西国の対宇喜多氏、毛利氏への調略、攻略を進めるにあたり、いちはやく秀吉に協力し、元々の居城である姫路城を拠点として、秀吉の天下取り前夜を強力に支えた重要な人物と言えるでしょう。秀吉の天下取りが成就する頃から、石田三成らに取って代わられ、冷遇されるようになりますが(秀吉にその実力を恐れられ強く警戒されていたと言われています)、それにくさることなく「如水」と号して、悠々、淡々と生き抜き、関が原の戦い当時には、九州の西軍諸藩を攻略して天下をうかがったものの分がないと見るとさっさと諦め元の隠居生活に戻っていて、人間的にも、なかなか味のある、おもしろい人物ではないかと思います。
私は、以前に、黒田官兵衛を主人公に描いた司馬遼太郎播磨灘物語

新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)

を読んで、黒田官兵衛の人物像にかなり魅了された記憶があります。戦国末を、黒田官兵衛の視点を通じて描くことにもなり、今から、再来年の大河ドラマが楽しみですね。