学校支給「制ケータイ」 神戸の進学校が全国で初めて取り組み

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120805-00000524-san-soci

制ケータイは、法人契約のビジネスフォンを、教育にふさわしい形にカスタマイズしたものだ。通常の携帯電話は、端末と通信サービスを提供している会社(キャリア)が直結しているが、制ケータイの場合はその間に、学校のサーバーが入る。
このサーバーがメールやインターネットのフィルタリング(選別)機能を果たし、夜10時から朝6時までの利用制限などを行っている上、学校側が使用履歴を記録しているため、学校裏サイトや、いじめメールなどの問題も起こりにくいというのだ。

「クラスにもよるが、3〜4割は個人で契約したケータイを別に持っている」と明かすのは高校1年の女子生徒だ。「もともと入学時に個人用を持っていた子は多い。制ケータイしか使わない子もいるけれど、逆に制ケータイの機能はスマートフォンのアプリで代用できるので、制ケータイは持っているだけ、という子もいる」と話した。

ユニークな試みだと思いますが、「制」ケータイがあっても、上記の記事にある通り、別に個人用の携帯電話やスマートフォンを持って使う、ということになりがちだと思いますから、どこまで実効性があるか、という問題はあるでしょうね。また、携帯電話が徐々に使われなりつつあるので、コストをかけて持たせるなら、今後はスマートフォンでしょう。
大学レベルでは、iPhoneを配布して大学からの連絡等に活用する、といったケースもありますが、高校までであれば、適切な使い方を学ぶことに重点が置かれることになるはずで、そのための方法として、制ケータイというやり方がどこまで有効か、ということになろうかと思います。別に個人用のものを持つ、ということが可能である以上、むしろ、授業や生活指導の中で、こういった機器の適切な使い方、不適切な使い方をすることによる不利益、といったことを学ぶほうが、実効性が期待できるのではないか、というのが私の印象ですね。
とは言え、こういった機器を毛嫌いしできるだけ持たせない、といった、不毛な方法に走るよりも、上記の記事にあるような方法のほうがマシとは言え、いろいろな試みがあるものだと、印象に残りました。