「任意性立証に効果」が9割超=取り調べの一部可視化を検証―警察庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110630-00000034-jij-soci

警察庁は30日、試験的に実施した取り調べの一部録音・録画(可視化)の検証結果を発表した。取り調べをした捜査員613人の9割超は、自白の任意性立証に効果があると回答。真相解明に大きな影響はないとの意見も6割超に上った。
同庁は、一部可視化が自白の任意性立証に一定の効果があると分析。実施件数をさらに増やすとともに、録音・録画のやり方を変えるなどして試行を続ける。

一部可視化についての検証ですから、慎重に見る必要はありますが、肯定的に捉えている捜査官が多いことは、やはり注目すべきでしょうね。実際、日常行われている多くの取調べでは、任意性に問題があるような取調べはなく淡々と進む場合が多く、その過程をきちんと記録に残しておく(全過程を、ですが)ことは、取調べを行う側にとっても、大きなメリットがあるという視点も重要でしょう。諸外国、例えば米国での、全面可視化導入後の捜査官の感想でも、そういった点で評価する声が多数にのぼる傾向があります。
捜査上の利点、メリットということにも、もっと目が向けられる必要があるでしょう。