曽木・新特捜部長「闊達に意見言い合える組織を」 初の脱・関西人事

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110412/trl11041209020002-n1.htm

内示当初は「驚愕(きょうがく)もした」と苦笑しながら明かした。

従来であればあり得ない人事ですから、言われたほうも驚いたでしょう。
新特捜部長は、司法研修所教官の経験もあるようですが、法務省本省勤務経験が長い、本省系のエリートと言えるでしょうね。大阪地検勤務経験はないようで、こういった人物を大阪地検特捜部長に据えるところに、法務・検察当局が、今後、大阪地検特捜部をどのような組織としようとしているか、垣間見えるような気がします。従来の大阪地検特捜部は、関西系の人物で固め、地元に密着しつつ培った人脈等から情報を取る、警察型の知能犯捜査機関でしたが、おそらく、法務・検察当局が目指しているのは、関係諸機関(国税公取、証取等)や、太いパイプを通じて流れてくるようなタイプの情報をうまく生かして事件を立件するような、東京地検特捜部型の組織ではないかと思われます。廃部の危機は、大震災のドサクサにも紛れて乗り切ったと考えているはずですから、まずは本省系のエリートを送り込み、一種の「破産管財」「銀行管理」状態において、じっくりと立て直そうとしているのでしょう。果たして、それで良いかどうかについては、大いに議論があるところではないかと思います。