被災地発:釜石市の「津波避難ビル」に住民は逃げていた

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釜石市津波避難ビルに指定した建物の一つが、釜石港から50mほどの位置にある「市営釜石ビル」だ。8階建てで、1〜3階が郵便局などのオフィス、4階以上が市営住宅だ。このうち4階以上の避難階段などが、避難場所として指定されていた。
市営住宅の住民は、「周辺の住民はこの建物が津波避難ビルであることを知っていた。津波に対する意識は高かったと思う。高台の方が近い住民は高台に逃げ、海岸側の住民はこの建物の4階以上に避難していた」と3月11日の地震直後を振り返る。市営釜石ビルは2階まで津波が及び3階も床上浸水したが、4階に影響はなかったという。

今後、被災地が再建されるにあたっては、住居はできるだけ津波の影響を受けない高台に設ける、ということになると思いますが、海岸で仕事をする人も多くいるでしょうし(漁業関係者など)、高台が遠かったり仕事の関係などで、海岸近くに住む人も出るでしょう。上記の記事にあるような、高層の建物を、海岸沿いで意図的に点々と設けて行くことで、万が一の際の避難場所として活用することができ、かなり有効なのではないかと思います。日頃は、公営の賃貸住宅に利用したり、公共施設を設けるなど、活用すれば良いでしょう。
今回の被災地のような場所では、東京のような都市部とは異なり、高層の建物を利用する習慣がなく、その必要も従来は感じていなかったという人が多いように思いますが、危険を回避するため、そういった建物を作って備えておくことは、現実的な津波対策になるという気がします。