http://business.nifty.com/articles/topic/110117_02/
全体にFacebookのような実名制のSNSについてどう思うかを尋ねたところ、「よいと思う」が22%、「よくないと思う」が24%、「分からない」が54%となり、意見が大きく分かれた。よいと思う理由としては「発言に責任を持つようになった」「ネット社会でもうそが少なくなりそう」「情報の信頼性など、より実用性の高いコミュニケーションが可能」という意見が挙がった。
一方でよくないと思う理由としては「個人情報を悪用されるかもしれないという不安がある」「トラブルが起きそうで怖い」「日本の社会風土には合わない」などがあった。
風邪気味と押し寄せる仕事の合間に、無理やり、映画「ソーシャルネットワーク」を観てきたのですが、フェイスブックが依って立つ、米国と日本のカルチャーの違い、ということを強く感じました。
元々、フェイスブック発祥の米国カルチャーでは、自分を際立たせる、際立たせた自分を他人に知ってもらう、といった人々の志向があり、SNSでもリアルな自分というものが基盤になるのが必然である一方、日本の場合、本音と建前を使い分けるという文化の中、リアルな自分は際立たせず目立たせない、本音はリアルな自分とわからないところで話すという土壌があって、そういった中で「匿名」が支持され今でも根強い、と言えるように思います。
こういったカルチャーというものは、一朝一夕に変わるものではなく、日本でも急速に人気が出つつあるフェイスブックが、どこまで伸びて行くかということについては、楽観できない面もあるように思います。その辺の事情が、上記の調査結果にも現れている見方もできそうです。
映画は、かなりおもしろく、観ようかどうか迷っている人にはお勧めできます。