http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000025-mai-pol
急転直下、22日午前の辞任となったのは、内閣支持率が急落(毎日新聞の世論調査では26%)し、鳩山前政権末期の水準に近い危険水域に入ったことがある。民主党内には「世論の支持がここまで悪いと、補正予算案の成立が遅れれば野党のせいではなく政権のせいになる」(ベテラン参院議員)、「尖閣諸島問題とあわせ、地元の声は政権への批判ばかり」(新人衆院議員)との声が噴出していた。
尖閣問題(ビデオ問題を含む)などで、内閣支持率が徐々に下がる中、法相の失言問題をかばいきれなくなったということでしょうね。昨日は、一旦は法相自身が続投を宣言しながらも翌日になって一転して辞任というのも、みっともない話で、跡を濁してしまったという、後味の悪さを感じます。
法務大臣には弁護士がならなければならない、とまでは思いませんが、最低限の法的素養を持ち、法的な物の見方がそれなりにできて、その上で、わからないところがあればわかる人の話を聞いて理解できる、という程度の能力がないと、特に、今のように様々な問題が山積、噴出する中で、法相は務まらないでしょう。先日、民主党の会合に呼ばれた際に、目の前で柳田氏が挨拶するのを見ていて、人間的には、憎めない、おもしろそうな人だなという印象を受けましたが、今回の失言問題は、失言そのものだけではなく、法相自らが、自分にその任に堪える能力がないことを告白してしまい、そうではないか、そうだろうと思っていた人々の思いを裏付けてしまって、そういう人をその地位には置いておけないという認識が一気に広がったところにも、特徴があるのではないかという気がしています。菅首相の人選ミスの責任にも大きなものがあるでしょう。