死刑執行は「残念」=鳩山首相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100406-00000103-jij-pol

鳩山由紀夫首相は6日夕、中国当局が日本人死刑囚の刑を執行したことについて「それぞれの国の司法制度があるので、内政干渉的なことを言うべきではないが、ギョーザ(中毒)事件が一応解決の方向に向けて動いていた矢先だけに、残念だ」と語った。

私自身は、現在のところ、死刑制度の存置、廃止のいずれとも態度を決めかねていますが、今回の死刑執行に対し、もし日本が死刑廃止国になっていれば、死刑の残虐性、非人道性等を強く訴え、必要に応じ死刑廃止の先進諸国からなるEUとも連携して死刑阻止へと動くことができたはずで、単なる「残念でした」程度では終わらせないことが可能であったのではないかと思います。
刑事司法制度、刑罰制度には、その国固有の歴史や文化、国民感情に支えられている面があり、主権国家の併存、主権尊重という枠組みの中では、そういった独自性を一概には排斥できませんが、そういった制度のユニークさが世界の趨勢からかけ離れたものになってしまえば、国家、国民に対する信頼が損なわれ世界の中で孤立してしまう危険性もある、ということが、国民の過半数が死刑制度を支持する日本においても意識される必要はあるのではないかと私は感じています。