事故は気合じゃ防げない JR西の「人為ミス研究」脚光

http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090628/dst0906282155005-n1.htm

福知山線脱線事故後、JR西は、ヒューマンエラー(人為的ミス)への取り組み不足の反省から研究所を設立し、体質改善に取り組んだ。
運転や保線、事務など各部門から約25人を選び、「何がわが社に欠けているのか」探った。

上司役が積極的にコミュニケーションを図り、良好な人間関係を形成したグループと、上司役が人の話を無視し、悪い関係を形成したグループを作成。簡単な作業をさせ、両グループとも上司がほめたところ、人間関係が良好なグループは、ほめるとどんどん作業を工夫するのに対し、悪いグループはほめると工夫度合いが減退した。
白取所長は「事故後、社内にはほめることが最良の策という風潮が生まれたが、人間関係ができていなければだめだと分かった」と話す。

こういった研究は、ユニークであり、かつ有益でもあって、興味深いものがありますね。JR西日本も、あの事故をこういった形で生かそうとしているということを、この記事に接し初めて知りました。
人間関係を巡る上記のような研究結果は、日頃からの良好な人間関係形成の重要性を示していて、参考にできる分野はかなり広くあるように思います。
こういった研究に、もっと早く取り組まれていれば、と惜しまれます。