指定弁護士3人を選任 JR福知山線脱線事故で神戸地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100329-00000620-san-soci

主任を務める伊東弁護士は昨年5月に定年退官した元判事。また河瀬弁護士は県弁護士会の犯罪被害者支援委員会委員長、奥見弁護士は審査会で法的助言を行う審査補助員を務めており、元判事と被害者支援委員会のメンバー、審査補助員という人選は、明石歩道橋事故の指定弁護士3人と同じ組み合わせとなった。

私自身の考えとしては、刑事の立証活動について経験がある、検察官経験のある弁護士も入れたほうが良いのではないかと思いますが、そういったいわゆるヤメ検というものは、裏で検察庁と通じているのではないか、こういった事件では手心を加えるのではないかといった疑いを招きがちな面もあるようなので、敢えて排除されているのかもしれませんね。関西在住のヤメ検は、「古巣」と良好な関係を維持し、また、維持したいという人が多いという印象があります。兵庫県弁護士会でその種の弁護士の登録が少ないという事情もあるのかもしれません。
従来の過失犯捜査、公判の枠組みに照らすと、かなり証拠が薄い部類の事件に属することは間違いなさそうなので、主張、立証を相当工夫する必要があるでしょう。