「死ね」と馬乗りで少年を殴打 逮捕の広島少年院法務教官

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090609/crm0906092144039-n1.htm

「死ね」と暴言を吐き、馬乗りで顔面を殴る−。広島少年院での暴行事件は9日、少年の矯正教育に当たる4人の法務教官が逮捕されるという異常事態を迎えた。

地検の信田昌男次席検事は「秩序を維持するために必要な有形力の行使とは到底見ることができない。矯正教育の一環といえるものではない」としている。

少年院に入る少年は、非行の程度が進み処遇困難であることが少なくありませんが、そうであるからこそ少年院が存在するのであり、これでは、何のために少年院が存在するかわからず、本件は、日本の矯正制度史上、大きな汚点と言えるのではないかと思います。
役人というものは、こういった不祥事が起きると、本人の個人的資質の問題、特殊な事例と切り捨てがちですが、刑務所における暴行事件で大きく問題になったように、少年院においても、無法地帯化し暴力や脅迫で収容者を支配する実態というものが既に各所で存在し、新型インフルエンザのように、徐々に現場をむしばんでいる可能性もあり、法務省、各矯正管区として、徹底的な調査、改善を行い、膿を出すことが強く求められていると思います。