沈まぬ太陽:不屈の精神で…ついに映画化

http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20081209spn00m200010000c.html?inb=yt

同作品は「映像化不可能」とされてきた。実在の人物や企業を連想させトラブルに発展する可能性があり、航空業界からの撮影協力を得るのも難しいためだ。00年に発表された大映東映の共同製作による映画化や、民放局によるドラマ化はいずれも実現せず。今回も、角川映画(旧角川ヘラルド映画)が06年に映画化を発表。撮影に入らないまま、08年公開のスケジュールを過ぎたことから中止が噂されていた。
しかし、大映時代からの経営者が残る角川映画が各方面と調整。最初の発表から10年越しの悲願がかなう。日航側には製作を報告したが、返答はないという。航空機のシーンはセットとコンピューターグラフィックス(CG)を使う。

映画「ハッピーフライト」のように航空会社全面協力、ということは、間違いなく期待できないでしょう。
あの大作が、未曾有の大事故も描きつつ映画化されることは、いろいろな意味で意義があるのではないかと思います。単に、特定の組織や人の攻撃のためではなく、人間の営みの中で、悲劇的な事態を防止するためにはいかに対処すべきか、起きてしまった悲劇を新たな悲劇へと結びつけず負の連鎖を断つためには何を教訓とし何を為すべきか、といったことを考えることができる映画になってほしいと思います。