医薬品ネット販売継続を――楽天、ヤフー、MIAUらが厚労相に要望書

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/11/news069.html

要望書では「通信販売で医薬品を購入するのが不可欠な消費者にとって、その手段が奪われることになり、健康維持の必要性の観点からは重大な問題がある」などと指摘。舛添厚労相は「安全性の確保と医薬品のネット販売を両立できるようにやっていきたい」と話したという。

厚労省は、来年6月に施行予定の改正薬事法で、医薬品を副作用リスクに応じて、「第1類」「第2類」「第3類」に分類。副作用リスクが比較的高い第1・2類については、薬局店頭などの対面販売に限定し、ネットや電話、カタログなどを使った通信販売を禁止する方針だ。

店頭などで「対面」販売すれば、リスクを低減化できるという前提自体が、一種の幻想にしか過ぎないと思いますけどね。薬局側としては、ネット販売が今後も拡大すれば、薬局を通じた販売が減少し死活問題なので、対面販売の有用性という「建前論」にしがみつきたいのかもしれませんが、実際は、薬局の店頭に並んだ商品を客が手に取ってレジへ持って行き、右から左に売る、という売り方がごく一般的で、店頭だから、対面だから、リスクが低減化され安全性が高まる、ということにはならないと思います。
厚労省が、こういった規制を本当に立法化するつもりであれば、規制を正当化するだけの立法事実(立法の根拠や合理性を支える事実)をきちんと提示すべきであると思いますが、おそらく無理でしょう。