青木ケ原樹海 自殺者防ぐ取り組み 「迷い」受け止め

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080720-00000002-maip-soci

3000ヘクタール以上が緑で覆われる樹海は、全域が富士箱根伊豆国立公園に指定された観光地だ。しかし、管轄する県警富士吉田署によると、03〜07年に発見された変死体は年平均90体。身元不明者は6割以上。07年中に自殺をしようとして保護された126人のうち、95%以上は県外者だった。
自殺が増えたのは、松本清張の小説「波の塔」が発表された1960年ごろという。主人公の女性が、死ぬ場所として樹海に入る場面が登場。74年4月には、若い女性が「波の塔」が収められた本を枕に死んでいるのが見つかっている。

清張作品の影響力の大きさを改めて感じますが、私自身も、青木ヶ原樹海には何度か行ったことがあります。自殺のためではなく、河口湖付近に行った際に、何度か立ち寄ったのですが、かなり前、連れと合流するため、青木ヶ原樹海の中を1人で走っていたところ、家族連れがいて、ひどくびっくりしたような表情で見ていたことあります。自殺者の亡霊か何かが走っているように見えたのかもしれません。確か、寒くて、ヤッケのフードをかぶった状態でいたので、異様な風体の体格の良い人物が樹海の中を走っているように見えた可能性があります。
自殺しようとする人々が集まる場所というものは、逆に、最後の最後に自殺を防止できる場所にもなり得るものであり、今後、ますます必要性が高まる自殺対策のモデルケースになるような取り組みが、自殺の名所になってしまっている青木ヶ原樹海で期待されるように思います。