ルワンダ―記憶と向き合う人々

http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/TKY200801170235.html

ルワンダは今では、国内の治安も安定し、経済成長も続いている。20世紀最大のジェノサイドを起こしたと呼ばれる国は、平和構築の成功例とまで言われる。しかし今でも多くの人は過去の記憶と向き合いながら生きているのである。

この記事に出てくる映画の中で、

ホテル・ルワンダ
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050802#1122913649
ルワンダの涙」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070130#1170084747

は観ましたが、国連から派遣された平和維持軍があまりにも無力で、もっと何とかならなかったものか、と思います。
ナチス・ドイツポル・ポト派など、歴史の上では、時に、狂気にとらわれたとしか言いようがない人や集団が出現し、ジェノサイドに及ぶ、といったことが起きていますが、そのような事態が生じようとし、また生じてしまった場合に、迅速に、国際的な協力の下で、軍事力、警察力も適切に行使しつつ、人や物資を大量に投入して被害を防止し、起きてしまっても被害を最小限にとどめる、ということを本気で考える必要があると思わずにはいられません。
「人道的介入」については、様々な議論があるようですが、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%81%93%E7%9A%84%E4%BB%8B%E5%85%A5

映画を観た時に感じた、目の前で正に失われようとしている命を救うことができない悲しさ、悔しさ、もどかしさ、ということが私の心に重くのしかかってきます。
先日、

米大統領、大量虐殺記念館を訪問 目に涙も
http://www.asahi.com/international/update/0112/TKY200801120232.html

で、

大統領は参観中に2度、目に涙を浮かべた。大戦中に米軍が空撮したアウシュビッツ強制収容所の写真の前で、虐殺の防止よりもナチスに対する軍事攻撃を優先した当時の米国の判断の是非について、ライス米国務長官と話し合った。その際、爆撃で虐殺の犠牲者増加を防げたとの考えを述べた。

とあるのを読んで、ブッシュ大統領のやることなすことには不満だらけの私も、上記のような考え方には強い共感を覚え、座布団を2、3枚くらい与えてあげたい気持ちになりました。
歴史上発生し、今後も起きる恐れのある悲惨な事態に対し、日本に何かできることがあり、そのために必要があるならば、その分、税金が高くなっても、私は喜んで納めたい、と思います。
下記のエントリーの中でも、「人道支援の最前線で緊急事態への対応に追われるUNHCR職員にとって、日本の皆様からのご支援は大きな励みとなります。」とありますが、こういった厳しい活動に従事する人々を、日本の、世界の、できるだけ多くの人々が支援し、活動ができるだけ実を結び、より多くの人々が救われる、ということを願わずにはいられません。