http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20071228/20071228_001.shtml
吉崎君の身長は150センチ弱で、立っていればノブは腰付近の高さだ。しかしノブは幅2センチ、長さ10センチと小さく、ドアの内張りと同色で目立たない。相川さんは「体か服が誤ってノブに引っ掛かったのではないか」と指摘する。当時、バスは約70キロで走行。相川さんによると、この速度でドアが少しでも開いた場合、風圧で一瞬のうちに全開になるという。吉崎君がドア側に体を預けていたとすれば、ドアが開くと同時に路上に投げ出された可能性が高い。
東京外環道におけるマイクロバスからの転落死亡事故ですが、痛ましく、被害者もご遺族もお気の毒と言うしかありません。ドアが手動で開く状態になっていて、何らかの原因で全開状態になったことと、被害者がそこから容易に転落してしまう状態にあったことが、不運にも同時に重なっていたのではないか、と推測されます。事故というものは、一つの原因だけから発生するよりも、いくつかの原因が重なり合い、絡み合って起きる、という場合のほうが多いように思いますし、だからこそ、責任の所在を明らかにするのが難しい、ということも言えるように思います。
事故原因を徹底的に究明して、今後の安全対策に速やかに役立てる必要性を強く感じます。