「時効殺人」和解へ、女性教諭遺族へ2500万支払い

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071219it02.htm?from=navr

元警備員の男は78年8月、小学校の校舎内で石川さんを殺害。自宅の床下に遺体を埋めて隠し、26年後の2004年に犯行を自白したが、殺人罪の公訴時効が過ぎ、不起訴となった。

控訴審でも、区は責任はないと主張してきたが、今年9月に東京高裁の和解勧告を受け、区幹部らが改めて協議。「使用者責任があったとは言えない」としながらも、区が雇った職員により勤務中の教諭が殺害された事態を重くとらえ、和解に踏み切ることにした。

純粋に法律上で考えると、除斥期間の問題もあり、区の責任を肯定することは難しいように思いますが、行政の責任というものは、法律上、支払義務がなければ何も払う必要はありません、私たちは知りません、で済むような軽いものではない、という場合もあるでしょう。正に、本件がそのような場合に該当するように思います。
その意味で、このような和解を決断した足立区は、高く評価されるべきであり、今後の良い先例になるようにも思います。
これで亡くなった被害者が浮かばれるとも思いにくいものがありますが、せめてもの慰め、供養にはなるような気がします。