お通夜

親戚のおばあさんが亡くなり、昨日夜、都内で行われたお通夜に参列してきました。かなり前から都内に住んでいた関係で、私が早稲田大学に入った際、下宿探しを手伝ってくれたり、巨大な東京で右も左もわからず、田舎から出てきて何事にも心細い私を、時々、自宅に呼んでくれて、ご馳走してくれたり励ましてくれた、優しいおばあさんでした。
思えば、大学入学後、司法試験に合格するまでが、私の人生上、最も辛く苦しい時であったように思います。その後にも、いろいろと、辛いこと、苦しいことはありましたが、あれほど合格率が低く(新司法試験のように2割、3割も合格できるならあれほど苦労はしなかったでしょう)、先が見えない試験を受けていた時に、温かく励まし、応援してもらった恩は忘れられないものがあります。仕事の合間をぬってお通夜に参列し、霊前で手を合わせて心の中でお礼を言い、当時のことを、しばし思い出しました。