人脈のない者が「人脈」について取材を受ける

昨日、「人脈」をテーマにした記事について、あるところの取材を受けました。検察庁出身の弁護士、ということで取材を受けたわけですが、話をしながら、自分には、人脈らしい人脈といったものがないな、と改めて思いました。元々、検察庁にいるときも、人の輪に入って行くのは嫌いで、気がつくと、いろいろな人の輪から外れたところに自分がいて、結局、その状態で退職したような気がします。別にそれで困っていたわけでも、寂しかったわけでもなく、その後も、弁護士会内の派閥に入るわけでも、「大物」ヤメ検弁護士にすりより仕事のおこぼれにあずかるわけでもなく、その時々に出会う事件をできるだけ丁寧にこなしているような状態で、これでは取材側が期待するような人脈らしい人脈はできないでしょうね。だからと言って、今でも困っているわけではないので、おそらく、今後もずっとこのままの状態でしょう。ぎらぎらとした野望、野心の赴くまま動く人がこれだけ大勢いる中で、たまには、こういう「はずれてしまった」人間がいても悪くないのではないか、と思いました。
ただ、やや身びいきで言うとすれば、野望や野心がないだけに、見えてくるものというものもあるのかもしれない、という気もしています。
事件、事故など、世の中で起きる様々な事象を見たり聞いたり、自分なりに分析し今後の展開を予想したりすることは、自分自身の勉強にもなり、そういった作業を、ブログというツールを使いつつ行うことは、思考の跡が形になっても残るので、非常に有益でもあります。
今後も、このまま細々と生きて行くことになりますが、ブログはできる限り続けたいと考えています。