「ドキュメント 検察官」(読売新聞社会部)

読売新聞に連載されていた記事をまとめて出版したものですが、私は、連載を読んでおらず、昨日、書店で見かけたので、早速、購入して読んでいるところです。
検察庁内部にいた者としては(と言っても、既に辞めて6年経ちましたが)、内幕はこうだ、といった部分にはあまり興味はありませんが、最初のほうで、被害者1名の殺人等の事件につき、検察庁が死刑判決獲得へ向けて着々と活動してきた状況が紹介されていて、昨日の

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060925#1159140703

をアップしたばかりでもあり、興味深く読みました。
奈良女児殺害事件については、昨日もマスコミの取材を受け話しましたが、東京高裁では既に定着している「被害者1名でも悪質な事案では死刑選択」という流れが、東京高裁管内以外でも定着して行くかという観点からも、その結果が注目されます。
自分自身の「死刑」に対する考え方は、考えれば考えるほどまとまらなくなり、同じところをぐるぐる回りながら行きつ戻りつしているような気がします。