大阪地裁所長への強盗致傷、2被告に無罪判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000304-yom-soci

米山裁判長は、少年らの供述が不自然な変遷を重ねていると強調。現場近くで犯人グループが映っていた防犯ビデオについて、ソウ被告らの身長と矛盾するとし、「警察はビデオ鑑定を実施しておらず、科学的捜査が不十分」と指摘。「自白獲得を急ぎ、供述に頼る一方、防犯ビデオの解析など客観的証拠による裏づけを軽視した」と、捜査手法を厳しく批判した。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060319#1142735924

でも言及しましたが、「人に聞くより物に聞け」という捜査の鉄則を、改めて肝に銘じる必要があるでしょう。
警察の捜査手法が厳しく批判された、ということですが、警察捜査の問題にとどまらず、警察を適切に指揮指導できなかった検察捜査の問題が、より大きいと思います。
事件のストーリー自体が客観証拠と矛盾している、ということになると、控訴自体や、控訴審における有罪判決獲得も非常に難しくなる可能性があります。