ドラマの中の弁護士

先日、10月から始まる某局のドラマについて、関係者から質問を受ける機会がありました。ドラマの中での弁護士の台詞について、問題がないかどうか意見がほしいというものでした。
現実の弁護士なら、おそらく、こういう言い方はせず、別の表現をするのではないかと思い、「私ならこのように言いますね」という表現を、相談してきた方にはお伝えしました。
弁護士だけでなく、裁判官や検察官についても同様と思いますが、華々しい側面(全体の中ではごく一部にしか過ぎませんが)が強調され、日頃のごく普通の活動状況が知られていなくて、そのことが、誤解とか勘違いにつながっているということも少なくないのではないかと思います。
こういった専門職の日常的な活動状況には、華々しさもドラマティックな要素もなく、おもしろくも、おかしくもないものですが、そういった人々を取り上げたドラマにリアリティを持たせようとすれば、無視できないでしょう。
ドラマとか映画を作るにあたり、取り上げる専門職の意見を聞いてみるというのは、その結果をどのように活用するかはともかく、重要なことだと思います。