同期の検事の退官

昨夜、帰宅すると、同期の検事からの退官、弁護士開業という挨拶状が届いていた。出身地へ戻って仕事をするとのこと。文面から、新たな仕事への抱負が強くうかがわれ、是非頑張ってほしいと思った。
その人の挨拶状に、「子供の進学を機に」という一節があったが、やはり、子供が大きくなってくると、仕事と家庭の狭間で、考えるものである。古い価値観であれば、仕事優先で家庭は後回し、ということになるが、そういう発想は、おそらく「団塊の世代」までで、それより下の世代になると、家庭や家族も大切にしたい、というのが率直なところである。
裁判所にしても、検察庁にしても、人事の実権を握っているのは、「団塊」の人々であると思うが、下の世代が、自分たちとは違った価値観を持ち、立身出世とか名誉ではなく、自己実現とか家族の幸福を優先させて動くということも念頭に置かないと、気がついたら、残っているのは仕事ができず組織にしがみついている人々ばかり、という惨状になりかねないのではないかと思う。