渉外弁護士、高まる需要 合併、国際化…企業ニーズ専門化

http://www.sankei.co.jp/news/050213/sha033.htm

所属する石黒美幸弁護士は「企業法務は、日本経済を動かす原動力ともなる。裁判も大事だが、渉外弁護士は世の中の動きに関与できる」と、魅力を語る。

存在感を増す渉外弁護士について、日弁連関係者は「かつて優秀な司法修習生は裁判官になるのが一般的だったが、近年は渉外事務所入りを希望する流れがある」と分析する。だが、「スマートなイメージの一方で厳しさもあり、事務所をやめさせられ、慣れない法廷に出て苦労するケースもある」と厳しい現実も指摘している。

人生いろいろ、弁護士もいろいろ、というところだと思いますが、私が司法修習生だった昭和62年から平成元年の頃も、渉外弁護士は人気があって、私も、「検事なんかになるよりも、渉外弁護士のほうが良いのではないか。」などと、よく人から言われたものです。当時は、検事任官希望者が非常に少ない時代でしたから、「検事なんかに」といった言われ方は、よくされていました。
華やかさの陰には、上記のような「厳しい現実」もあるようですから(日本経済を動かす原動力になるつもりが、いつの間にか法廷のお荷物になっていたりとか)、進路選択は慎重に、ということでしょう。