「王ファン」見送り40年

http://mytown.asahi.com/tokyo/news02.asp?kiji=3631

王さんとの出会いは、目黒区内の病院に入院した59年の3月。巨人に入団したばかりの王さんが、知人の見舞いで病院に立ち寄った。その姿を見かけた母親の政子さん(故人)が「息子にサインをくれませんか」と声をかけた。
「せっかくならお見舞いを」と、病床の和夫さんを「がんばれよ」と励ました。以来、忙しいスケジュールの合間を縫って訪れるようになったという。
「どんなに体の調子が悪い日でも、王さんが来てくれると、みるみる元気になったのをよく覚えています」と妹の岩崎眞弓さん(54)。
62年1月27日、和夫さんは転院先の病院で、宮崎キャンプに向かう王さんを、手を振って見送った。ところが、夜になって容体が急変。王さんから贈られた写真を枕元に置いたまま、息を引き取った。
「天国でも野球ができるように」と、両親が和夫さんの笑顔に似せた地蔵を墓石代わりに建てた。王さんは時折、墓前を訪れ、地蔵に活躍を報告した。

朝日の誌面には、このお地蔵さんの写真が載っていましたが、亡くなった少年によく似た、かわいらしいお地蔵さんでした。
こういう監督に率いられるチームは、強くなるような気がします。